2020年7月11日放送の世界一受けたい授業で山奥で集団生活をしている「山奥ニート」について紹介されました!
「山奥ニートやってます。」の著者の石井あらたさん32歳は名古屋から最初に移住してきた、山奥ニートのリーダー的存在!
石井さんが紹介してくれました。
山奥ニート
山奥ニートとは?
石井さんをはじめ、和歌山県田辺市の山奥で20代~40代の男女12人が集団生活していて
テレビを見たり、楽器を弾いたり、バーベキューをしたり、自由きままに暮らしています。
山奥ニートになったきっかけは?
石井さんは自宅でニート生活をしていましたが
2011年の東日本大震災の時にいてもたってもいられず、ボランティアに参加。
その時、NPOの方から聞いたのは「来てくれている方にニートが多い、普段部屋にこもっている人はいざという時に力が出る」ということ。
ニートのエネルギーが必要になると漠然と考えていたそうです。
2014年、石井さんはネットで「ニートや引きこもりの方を過疎地で共同生活をさせる計画」があることを知ります。
これは山本さんという一人のお年寄りの「社会に居場所がない人を集めて共同生活をさせたい」という夢から始まった計画だったのです。
山本さんの呼びかけに共感した石井さんは、引きこもりニートから山奥ニートになりました。
ところが、山本さんはほどなく亡くなられてしまいました。
山本さんの遺志をついだ石井さんはNPOの理事に就任
現在まで6年続いているそうです。
山奥ニートの暮らしは
山奥ニートの方達が住んでいるのは和歌山県田辺市の山奥
ここは平均年齢80歳以上、5人のお年寄りが暮らす限界集落。
山奥ニートは20代から40代の男女12人が
廃校になった小学校の校舎で暮らしています。
暮らしぶりは、鶏と遊んだり、お昼すぎにはみんなで川遊び
それぞれが自由に暮らしています。
夕食はバーベキュー
地元の方たちに対して、今までニートとして肩身が狭かった自分たちを受け入れてくれたお礼にと
祭りの準備、落石の片付けなど力仕事を手伝っているそうです。
12人の関係性は友達じゃない、家族ほどベタベタしていない
シマウマの群れって感じで微妙な距離感で暮らしているそうです。
畑もあって草ボーボーですがナスとトマトが育っていました。
山奥で生きるために狩猟免許をとった方もいるそうです。
自給自足もしていますね。
Amazonも2日かかるけど届くそうですよ。
山奥ニートの決まりごと
・集団生活をしやすくするために本名を使いません。
・そもそも他人に興味がない方たち、お互いの過去は探りません。
・お皿は使ったらすぐ洗うこと
・年に2回大掃除する
・夕食はお腹が空いた人が全員分を作る
・買い出しは気が向いた人がいく
生活費は?
一人、月2万円
食費も光熱費も生活に必要なものすべて
年金や健康保険料1500円程度も払っているそうです。
ネットで山奥ニートを知り、食べ物や服を支援してくれる方もいるそうです。
国民年金は現在16540円、健康保険は1500円、生活費が20000円ですから
月4万円ほどで山奥ニートの生活が出来るということですね。
現金収入は?
山奥は一年間ずっと働くような仕事はあまりないが、期間限定の仕事はあって、若い人が全然いないので人手不足の状態なんだとか。
期間限定の仕事として林業、梅農家さんの仕事、ゆずの加工など
キャンプ場、温泉旅館に泊まり込みの仕事もあるそうです。
山奥ニートに向いている人
動きがゆっくりな人、目が生き生きしていない人が向いている。
逆にハキハキした人や仕切って行く人は向いてないそうです。
山奥ニートに興味を持って見学にくる方は今まで200人いて、そのうち住むことになったのは20%ほどだそうです。
入居したらどれくらいの期間いるの?
平均2,3年くらい
出るのは、就職が決まった、やりたいことが見つかったというようなポジティブな理由が多いそうです。
就職した人は山奥の生活が生かされているとのこと。
石井さんは、
就職して卒業してもいいし、この過疎集落に住んでも村の人は喜ぶ
今まで全然人としゃべらなかったけど、ここに来て打ち解けるようになり、親とも仲良くなった方もいるそうです。
山奥ニート追放の条件
・2万円の滞納
・暴力
この2つの問題があった時は石井さんを含めた古参の3人で追放するかをきめるそうです。
恋愛は?
山奥ニートには女性入居者が3人います。
石井さんは恋愛に関してはわからないと言ってました。
その石井さん、実は結婚していて単身ニートをしているんです。
奥さんも1ヶ月山奥ニートとして過ごしたこともあるんだとか
石井さんは山奥で経験値をためて、奥様は名古屋の街で会社員としての経験値をためる
それが合流したら、2倍の経験値で高いレベルになるんじゃないかと思っているそうです。
まとめ
世界一受けたい授業で紹介された「山奥ニート」についてまとめました!
社会ではかつていらない人間だと言われた。
石井さんは、いらないっていうなら山奥の何もない場所に自分たちで新しい社会を作ってやると思ったとのこと。
実家でニートをしていると、近所の目が気になったり、親とギクシャクすることもあるかと思います。
山奥ニートの方たちは、自然に囲まれてマイペースでのんびり、ストレスなく生活されているように見えました。
必要とされている場所でこんな生活もアリなのかな。
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